我が家のストーリー(長編)

1.はじめに

ここでは、わが家が発達の特性と向き合ってきた日々を、気負わず読める形でまとめています。
同じように悩む方の気持ちが、少しでも軽くなればうれしいです。

2.診断前に感じていた “ちょっと気になる” 毎日

長男も次男も、小さい頃から「他の子とは少し違うかも?」と思う瞬間がありました。

■ 長男

  • 手をつないで歩けない
  • 気になることが多く、前に進めない
  • 興味のあるものへの強い執着
  • 気になった方向へ突然走って行ってしまう

日常のいろんな場面で、「育て方が悪いのかな?」と自分を責めてしまうこともありました。

■ 次男

  • おためし保育で脱走
  • 手つなぎ歩行が難しい
  • 野菜・果物は受け付けず、無理に食べると吐く
  • 文字がなかなか覚えられない
  • 公園ではタイヤが転がるのを観察している
  • 言葉がうまく覚えられず、自分語になることも
  • 運動会・お遊戯会の練習を強く拒否

兄弟それぞれ違うけど、共通して「個性の強さ」がはっきりしていました。

3.診断を受けた日の気持ち

長男の診断がおりた日は、正直ショックでいっぱいでした。

「何かの間違いでは?」「どういうこと?」
“普通ではない”という言葉に心がざわついて、現実を受け止められませんでした。

分からないことが多すぎて、発達障害に関する本を片っ端から読み、
「何が人と違うのか」「どんな特性なのか」を必死に探していました。

その過程で、やっと“普通”というフィルターが外れ、
その子の特性や個性、そのままの姿を見られるようになった気がします。

4.次男にも診断がついた時

次男に発達障害と読み書き障害があると分かったとき、
また「何かの間違いでは…」という思いがよぎりました。

「上の子もなのに、私は親としてダメなのかな?」
そんな不安も確かにありました。

でも2人目だったからか、受け入れるまでの時間は少し早かったと思います。
何件もの病院に足を運び、たくさん本を読み、
「どういう特性をもっているのか」「何が得意で何が苦手なのか」を知りたくて走り回りました。

比べても仕方がない。
この子はこの子のペースで育つ。
普通の子が1回でできることも、100回やればできるようになる。
できなくても、それがこの子。

そう考えられた瞬間、気持ちがふっと楽になりました。

5.夫婦でぶつかった価値観と、少しずつの変化

診断当初、夫婦の感じ方は大きく違っていました。

  • 「いつか普通になるかもしれないから療育手帳はいらない」
  • 「必要な支援を受けるために取るべき」

できない姿を見ると「甘えてるだけ」と叱ってしまう夫に、私もイライラ。
“普通とは何か”という根本の部分でつまずいていたと思います。

けれど特性を理解していくうちに、

  • できないには理由がある
  • その子に合った方法を探していこう

という方向に少しずつ考えが変わっていきました。

今では「じゃあ、この子にはどうするのが合うかな?」と自然に話し合えるようになりました。

6.子どもを知ることで増えた「工夫」と「できた」

子どもの特性、つまり“その子自身”を深く理解しようとしたことで、
家庭で工夫できることが増え、たくさんの「できた」に出会えるようになりました。

学校や先生へも、必要な配慮や理解をお願いできるようになり、
当時の必死だった時間が今では全部、力になっています。

7.今の子どもたちの姿(良いところ)

大変なこともあるけれど、子どもたちにはそれぞれ素敵な面がたくさんあります。

■ 長男

  • 真面目で努力家
  • 不器用でもコツコツ積み重ねられる
  • 荷物を持ってくれる、肩をもんでくれる優しさ
  • 素直で“こじれない”性格

成果はゆっくりでも、確実に力をつけています。

■ 次男

  • 個性のかたまり
  • スイッチが入ったときの集中力がすごい
  • 手が出ることが減り、成長を実感
  • 良くも悪くも想像を超えてくる
  • 明るく周りを巻き込む力がある

苦労も含めて、毎日が新しい発見の連続です。

8.振り返って思うこと

問題行動の連絡に落ち込んだり、他の子との差に泣いたり、
正直しんどい時期もたくさんありました。

でも今ははっきり思います。

  • “普通”からはみ出ても大丈夫
  • その子の方法で成長していけばいい
  • ひとつできるようになる喜びは何倍にも大きい
  • 親の意識が変わると、子育ては少し楽になる

周りも診断名も子ども自身も変えられないけれど、
自分の意識ならいくらでも変えられる。
この実感が、今の子育てを支えています。

これまでの試行錯誤が、誰かが迷ったときの道しるべになれたら嬉しいです。
気が向いたときに、ふらっと読みに来てもらえたらと思います。